環境局の清掃工場見学IN大江破砕工場&鳴海工場~わたしたちのごみの行方~

2010年12月9日(木)


名古屋市環境局様が主催する清掃工場見学に松山、鬼塚の二人で参加させていただきました。

愛岐処分場の満杯が近いにもかかわらず藤前干潟を埋め立て、ごみ処分場を造る計画を断念した直後の1999年2月、
名古屋市は「ごみ非常事態宣言」をしました。
その後2009年までの10年間に名古屋市ではごみ処理量を3割、埋め立て量を6割減らすことに成功しました。
なぜ埋め立て量を6割も減らすことができたのかを探ることが今回の見学の目的です。

見学場所は大江破砕工場と鳴海工場です。

まず、大江破砕工場を見学しました。

大江破砕工場では各家庭から出る不燃ごみや粗大ごみを
さまざまな機械を駆使して燃えるごみ・燃えないごみ・鉄・アルミに再分別し、
最終処分場に埋めるごみの量を大幅に減らす取り組みを行っています。

具体的には、不燃ごみや粗大ごみは、以下の機械にかけられ、再分別されます。
1.破砕機(不燃ごみ、粗大ごみをハンマーでたたく)、
2.磁選機(鉄を磁石にくっつけて分ける)、
3.回転ふるい(粉々になったガラスなどの燃えない物とそれ以外の物をふるい分ける)、
4.アルミ選別機(アルミを高速回転する磁石でジャンプさせて分ける)

大江工場は私たちが学んでいるISO14001を取得しています。
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ごみ選別方法の説明図(画像をクリックすると拡大できます)
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ごみ投入装置(個人でもごみを直接持っていくこともできます)
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ごみクレーンがごみピットから投入ホッパへごみを運んでいる様子
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一次磁選機と回転ふるい
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次に鳴海工場を見学しました。

鳴海工場では一般家庭の可燃ごみと大江破砕工場から出た破砕可燃物と破砕不燃物を処理しています。

~鳴海工場の特色~

1、民間企業による運営
今までのように名古屋市が建設・運営するのではなく、
民間企業8社が出資し合ってごみ処理工場の会社・施設を設立し、
名古屋市から20年の契約で委託・処理・施設料を支払ってもらい運営しています。
これによりコストが削減することができ、業務の効率化に貢献しています。
※出資企業はごみ処理や建設に関係する企業がほとんどです。

2、シャフト炉式ガス化溶融炉の導入
安定した処理実績のあるシャフト炉式ガス化溶融炉方式を採用しています。
このシャフト炉はシンプルな竪型円筒形の構造をしており、
熱分解ガス化と溶融を一つの炉で行います。
この炉には可燃ごみ、焼却灰、破砕不燃物など様々なごみを
混ぜて投入できます。

コークス・石灰石とともにごみを竪型の炉の上部に入れると
ごみはまず約300~500℃で乾燥・予熱されます。
その後、300~1000℃の酸素のない状態でごみの中の有機物は熱分解して、
可燃性ガス(熱分解ガス)を生じます。
次に、ごみの中の不燃物が高温(1000~1800℃)で蒸し焼き状態となり、
炉の底から溶融物となって出てきます。
(高温で焼くとダイオキシンなどの有害物質も発生しません)
これを急冷し、磁選機を通すことによりスラグとメタルという資源物が得られます。
スラグは重機のカウンターウエイトやアスファルトの合材として利用されています。

また熱を再利用して蒸気タービンを回して、発電も行っています
(1/3は工場で利用し、残りは売電します)。


今回、大江破砕工場のアルミ選別機において、
鉄は電磁石に反応し、逆にアルミは嫌う性質を利用して鉄とアルミを選別しているのを見て
科学の知恵が使われているなと関心しました。
また、施設内の気圧を下げ、臭いが外に漏れないようにしていることなど、
随所に工夫が見られ、すごいなと思いました。
さらに、名古屋市のごみ処理方法が非常に進んでおり、埋め立てに回すごみが大変に少なく、
溶融処理することでごみが再資源化されていくさまに大変驚きました。
また、民間の力を活用していることも私どもの地元にはない手法で、
感銘を受けました。

名古屋市環境局様には普段見られないようなごみ処理施設の見学計画を立てていただいた上、
丁寧にご案内いただき、心よりお礼を申し上げます。


中部大学ESDエコマネーチーム2010

文責:鬼塚、松山






  • 最終更新:2010-12-14 20:53:15

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